人生全体

旅の価値とバイブス|移動が人生を豊かにする理由

shohei

みなさんは旅行はお好きでしょうか。
私は大好きです。我が家では年に6回以上は旅行を計画し、季節ごとに小さな旅から少し長めの旅まで楽しんでいます。

つい先日も、家族で2泊3日の旅行に出かけてきました。今回の旅は、我が子たちにとって人生初の「飛行機移動」。

空港に向かう時からワクワクが止まらず、搭乗口をくぐる姿を見ると親としても感慨深いものがありました。

そんな特別な体験の中で、機内で見た動画がとても印象に残ったのです。

動画のタイトルは「新生JALの経営戦略 移動が生み出す新たな未来」。

JAL代表取締役副社長執行役員の斎藤祐二氏と、早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄氏が対談する内容で、日本航空の再建の背景や「移動」という行為が持つ力について語られていました。

私はこの動画を通して、改めて「やっぱり旅は素敵だな」と心から感じました。

特に印象に残ったのは大きく分けて2つ。
ひとつは「移動そのものが持つ価値」、もうひとつは「現地でしか味わえないバイブスの重要性」です。

「移動」には確かな価値がある

25分あたりからのパートでは、予防医学研究者でありウェルビーイングを提唱している石川善樹先生の話が紹介されていました。

石川先生によると、データ的に「移動が多い人ほど幸福度が高い」とのこと。

具体的には、

  • 移動の回数 が多い人
  • 居場所 がいくつもある人
  • 移動の距離 が長い人

こうした人々を分析すると、間違いなく ウェルビーイング(心身ともに良好な状態)が高い 傾向が見られるのだそうです。

これを聞いて私は「なるほど!」と強く納得しました。
なぜなら、私自身も日頃から散歩やサイクリングをよくしますし、旅行に出かける時も「初めて行く場所」を優先して選んでいるからです。

新しい場所へ移動し、知らない景色や空気を感じたいという欲求は、どうやら私の 本能に組み込まれている のだと腑に落ちました。

思えば、人類はもともと狩猟採集をしながら移動する生活を送っていました。
農耕が始まり定住するようになったのはごく最近のこと。

移動が幸福度を高めるのは、「人間が本来そういう生き物だから」という根拠もあるのだと思います。

旅と幸福の関係については、コチラの「幸せの解像度」とも通じる部分があります。
幸せとは何か?「Be Do Haveの法則」で見つける自分らしい幸福感
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デジタル社会で見失いがちな「バイブス」

さらに動画の中で私の心を掴んだのは、「バイブス」の話でした。
31分あたりのパートです。

コロナ禍以降、私たちはZoomや動画通話を使い、どこにいても簡単にコミュニケーションが取れるようになりました。これは確かに便利です。

しかし同時に、デジタルで得られる感覚は視覚と聴覚だけ
嗅覚、味覚、触覚は切り捨てられてしまいます。

人間が信頼関係を築くとき、実はこの「近接感覚」が大きな役割を果たします

猿が毛づくろいをしたり、匂いを嗅ぎ合ったりするのもその一例。私たち人間も同じで、距離の近さや体感を共有することで深い絆が生まれるのです。

だからこそ、いくらオンライン会議が発達しても、「現地で感じるバイブス」には代えられない価値があります

たとえば、

  • 旅先で飲む一杯のビールの美味しさ
  • ご当地料理の香りや味わい
  • 焚火を囲む温もり
  • 祭りで踊る高揚感
  • 誰かと手をつなぐ温かさ

これらは画面越しでは絶対に再現できません。
むしろデジタルが進化すればするほど、反作用として「リアルの体験」に価値が戻ってくる

入山氏のおっしゃる通り、これからの時代はまさに「バイブスの時代」になる、と私も強く感じました。

一方で「立ち止まること」にも大きな意味があります。その視点については「諦めることの意義」で考察しました。
「辞めたいけど不安」なあなたへ。諦めることは人生を前進させるポジティブな選択です
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五感がつなぐウェルビーイング

「移動の価値」と「バイブスの大切さ」。
一見別の話に思えますが、実はどちらも「五感で世界を感じること」が根底にあります。

見知らぬ街を歩くと、目に映る景色や耳に届く音が新鮮です。

さらに、現地でしか嗅げない匂い、口にできない味、触れられない質感を体験することで、その瞬間にしかない豊かさが生まれます。

こうして五感が刺激されるほど、人は ウェルビーイングを実感 できる

しょうへい
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だから旅は心をリセットし、人生を前向きにしてくれるのだと思います。

旅先での気づきを言葉にすることで、体験がさらに深まります。
紙に書く効用|頭の中のモヤモヤを整理するシンプルな方法
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私にとって旅とは

私は「見たり聞いたりするだけでは満足できない」タイプです。情報だけではなく、実際にその場所に行き、自分の体で確かめたい。

おそらくそれは、本能的にバイブスを求めているから でしょう。

今回のJALの動画をきっかけに、自分がなぜこんなにも移動や旅を好むのか、その理由をはっきりと言語化できた気がします。

旅は単なる娯楽ではなく、私の ウェルビーイングを支える大切な営み なのです。

旅に出よう、新しい未来が待っている

みなさんも、ぜひ旅に出てみませんか。

遠くへ行く必要はありません。
近所を散歩するだけでも、十分に「移動の価値」を感じられます。

少し足を延ばせば、きっとまだ知らない風景や人との出会いが待っています。

そして現地でしか味わえない「バイブス」を体感してください。
美味しい食事、自然の匂い、手のぬくもり。

それらは間違いなく人生を豊かにしてくれます。

デジタルが進化する今だからこそ、リアルな体験が光を放ちます。
旅は未来を切り開く力を持っています。

さあ、新しい体験があなたを待っています。

旅はただのレジャーではなく、「学びの場」にもなり得ます。
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