休む勇気が続ける力になる|目的と手段を切り分けて考える生き方
無理して続けて心折れてしまうくらいなら、思い切って休んだ方がいい。
休んで回復して、また歩き出せた方が、結果的には長続きする。
これは一見当たり前のようでいて、意外と多くの人が忘れてしまうことだと思います。
特に「努力」や「継続」が大事だと言われがちな現代においては、「続けること」そのものが目的にすり替わってしまう人も少なくない。
けれど、本来の目的は「それをやることで自分はどうなりたいのか」であるはずです。
行動そのものは手段にすぎません。
もし「続けること」や「やること」自体が目的に置き換わってしまったら、本末転倒になってしまいます。
私たちが本当に意識しなくてはいけないのは、「どこを目指しているか」という目的の方です。
その目的に向かっているのに、途中で心が折れてしまえば、そもそも辿り着くことはできません。
だからこそ、目的と手段 をしっかりと切り分けて捉える必要があります。
そして、長く続けるためにも「休むこと」を恐れない勇気が大切なのです。

休むかどうかは「心」に従っていい
「休むべきか、それとも続けるべきか」。
この判断をするとき、多くの人は頭で考えすぎてしまいます。
けれど基本的には「心」に従えばいいと私は思います。
なぜなら心の在り方は、人によってタイプが大きく異なるからです。
わかりやすい例でいうと、
- 「考える前にまず行動する」タイプ
- 「行動する前に一旦考える」タイプ
- その両面をバランスよく持つタイプ
大きく分けるとこんな感じに分かれるでしょう。
この分類は、そのまま「休むか頑張るか」のスタイルにも反映されます。
「ガツガツやり続けるのに向いているタイプ」もいれば、
「休憩を挟みながらゆっくり取り組むタイプ」もいる。
あるいは、その両方を切り替えて使える人もいます。
自分がどのタイプなのかを知ることは、とても重要です。
自分の「ホームポジション」を理解する
冒頭で「休むことは大事」と伝えましたが、実際には人によって基本スタイルが異なります。
行動することが自然な人にとっては、動き続けることが「ホームポジション」になります。
逆に、休むことや立ち止まることが自然な人にとっては、休憩が「ホームポジション」になる。
つまり、人は必ず自分のホームポジションに戻る のです。
これは性格や気質に深く根付いたものだから、無理に抗っても意味がありません。
だからこそ大事なのは、「自分はどういうタイプか」を知り、その上で受け入れることです。
自分のベースを知っていれば、無理に逆らうことなく調整ができるし、続けやすくなる。
「休んではいけない」と思い込むのではなく、「自分は休むことで次に進めるんだ」と理解していれば、心が折れるリスクはぐっと減るはずです。
休むべきかどうかのもう一つの基準:「時間軸」
もう一つ、休息を取るかどうかを判断する有効なアプローチがあります。
それは「目標に期限があるかどうか」という時間軸を持ち込むことです。
たとえば目標が短期的なものなら、休む余裕はあまりないでしょう。
逆に長期的なものなら、むしろ休みながら続けた方が結果的に到達しやすいのです。
短期目標の例:ダイエット
典型的なのはダイエットです。
多くの場合、「結婚式までに痩せたい」「夏までに体型を整えたい」など、期限がはっきりしています。
こうしたケースでは3ヵ月後、半年後などの「ゴール」に向けて、多少無理をしてでも頑張り続けた方がいい。
なぜなら時間が限られているから です。
長期目標の例:ブログ運営
一方で、私の場合はブログが長期目標にあたります。
もちろん収益化はできたら嬉しいけれど、今のところ「なくてもいい」と思っています。
むしろ「10年後もブログを書き続けていたい」というのが私の目標です。
そう考えると、瞬発的に頑張ることよりも、細くても長く続けていくことの方が大事。
だからこそ私は「休む」ことを戦略の一部と考えています。
疲れたら休む。書けないときは無理に書かない。
それでも続けていれば、10年後には確実に積み上がっているはずです。

まとめ:3つの視点で休息を捉える
最終的に「休むべきか、続けるべきか」の判断は、次の3つを理解した上で行えばいいと思います。
- 目的と手段を切り分ける
→ 続けること自体が目的になっていないか確認する。 - 自分のホームポジションを知る
→ 行動派か休憩派か、自分のベースを理解し受け入れる。 - 長期か短期かを見極める
→ 期限付きの短期目標なら頑張り続ける。長期目標なら休みながら進む。
この3つを意識するだけで、「休むこと」への罪悪感は減り、「続けること」への執着からも解放される はずです。
そして一番大事なのは、目的を見失わないこと。
休むのも行動するのも、すべては目的地に辿り着くための手段 にすぎません。
自分に合ったペースで進むことが、結局は一番の近道になるのです。
おわりに
世の中には「頑張り続けることが美徳」とされがちな空気があります。
けれど、休むことは決して悪いことではありません。
むしろ、休むことで心が回復し、また目的に向かって進めるのなら、それは立派な前進 です。
目的と手段を見失わず、自分のスタイルを受け入れて、長期か短期かを見極める。
そうやって柔軟に休みながら進めば、きっとあなたは目的地に辿り着けるはずです。
無理して続けるのではなく、休む勇気を持つこと。
それこそが「長く続ける力」になるのだと思います。

あなたが今取り組んでおられることは何ですか?
それによって自分がどうなりたいのか、ぜひこの機会に私と一緒に考えましょう。

