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日常と非日常のバランス|セロトニンとドーパミンでつくる豊かな人生

shohei

はじめに:盤石なリズムが非日常を支える

ここ最近、私は「盤石なリズムが非日常を支える」ということを強く感じています。
なぜなら、以前の私はそのバランスを崩していたからです。

5年前の私は、お酒を毎日のように飲んでいました。
特に芋焼酎の水割りを欠かさず、夜な夜なグラスを傾けていました。

当然、体調はすぐに崩れ、翌朝のコンディションも最悪。
頭が重いまま仕事に行き、また夜になるとお酒で誤魔化す…。

そんな悪循環を繰り返していたのです。

しかし、あるときから量を控えるようになりました。
完全に禁酒したわけではありません。ただ、毎日飲む習慣をやめ、週末や特別な日だけにしました。

すると不思議なことに、睡眠の質が上がり、体調もみるみる改善していったのです。

それから数年経ち、
先日の健康診断では、なんと「体内年齢18歳」という結果が出ました。

厳密にいうとお酒だけではなく、ほかにも健康につながる習慣をいくつか取り入れています。
しかし、この結果には自分でも驚きました。

日常生活も非日常体験も、何かを我慢しているという感覚はありません。
むしろ、5年前より健全に、豊かに、楽しめていると感じます。

この変化を通じて確信しました。

安定した日常のリズムこそ、非日常をより楽しむための土台になる

日常があるからこそ、非日常が輝く

私が感じたことを具体的に整理すると、こうなります。

  • 食事が整っているからこそ、たまに食べるジャンクフードやアルコールが美味しい。
  • 睡眠が整っているからこそ、たまの夜更かしも楽しくできる。
  • 生活リズムが整っているからこそ、旅行や特別なイベントが本当に待ち遠しい。

逆に、日常が乱れているとどうなるでしょうか。

食事が乱れればジャンクが日常になり、ただの習慣でしかなくなる。
睡眠不足の状態で夜更かしをしても、ただ疲労が溜まるだけ。
生活が乱れたまま旅行に行っても、体力が持たず楽しめない。

結局のところ、非日常を楽しめるかどうかは、どれだけ日常を整えられているか にかかっているのです。

脳科学で見る「日常」と「非日常」

この「日常と非日常の関係」は、脳内物質の働きに置き換えて考えるとより分かりやすくなります。

  • 日常=セロトニンやオキシトシン
     安心感や幸福感、安定を生み出すホルモン。
  • 非日常=ドーパミン
     興奮や快楽、新鮮さをもたらすホルモン。

セロトニンやオキシトシンが整っていることで、私たちは安心感に包まれ、土台が安定します。

その上で「非日常」というスパイスが加わることで、ドーパミンによる高揚感を健全に楽しめるのです。

もし日常の土台が崩れているとどうなるでしょうか?

ドーパミンの刺激に過剰に頼り、やがて依存につながります。ギャンブル依存やアルコール依存がその典型例です。

非日常の「依存化」に注意する

非日常は素晴らしいものですが、それが「常に欲しい」「ないと楽しめない」状態になったら危険信号です。

たとえば旅行。
本来は特別な体験だからこそ楽しいはずなのに、「旅行に行かないと人生がつまらない」と思い込んでしまったら、日常の豊かさを感じられなくなります。

これは脳がドーパミンに慣れてしまう「耐性」の現象です。最初は小さな刺激で満足できていたのに、次第にもっと強い刺激が必要になり、際限なく求めてしまう。ギャンブルやアルコールがやめられなくなるのも同じ仕組みです。

依存の状態に入ると、もはや「楽しむ」というより「苦しみから逃れるために刺激を求める」状態になってしまいます。これは本当の意味での楽しみとは言えません。

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適切に刺激を楽しむために必要なこと

それでは、依存に陥らずに非日常を楽しむにはどうすればよいのでしょうか。答えはシンプルです。

「盤石な日常を整えること」

規則正しい食事、十分な睡眠、適度な運動、安定した生活リズム。これらが揃っているからこそ、非日常を健全に楽しむ余白が生まれるのです。

人によってバランスは異なります。

ある人にとっては「週末に飲む一杯」が心地よい非日常かもしれませんし、ある人にとっては「年に一度の海外旅行」かもしれません。

重要なのは、その刺激があなたにとって「楽しみ」になっているかどうか。

ここで一つのチェック質問があります。

チェック質問

「その刺激がないと楽しくない状態になっていませんか?」

もし「ないと楽しめない」と感じるなら、それは依存に片足を突っ込んでいるサイン。
逆に「あるともっと楽しい」と思えるなら、それは健全に楽しめている証拠です。

あなたの心地よいバランスを探そう

人生を豊かにするのは「日常」と「非日常」の両輪です。
どちらか片方に偏ると、幸福感は薄れてしまいます。

  • 日常 だけでは、単調で退屈に感じる。
  • 非日常 ばかりでは、心も体も疲れてしまう。

大切なのは、自分にとって心地よいバランスを見つけること

日常を整えつつ、適度に非日常を楽しむ。
これが本当の意味での「豊かさ」につながるのだと思います。

私にとってそれは、
「普段は健康的でリズミカルな生活を心がけつつ、週末の一杯や家族イベントを楽しむこと」。

あなたにとってはどんな形でしょうか?

どうか自分なりのリズムを見つけ、日常と非日常の調和を楽しんでみてください。
きっと人生がより鮮やかに彩られるはずです。

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