年収はいくら必要?「稼がなきゃ」の呪縛から解放される考え方|命を削ってまで稼ぐ必要はあるのか


「もっと稼がなきゃ」
「このままでは足りない」
「まだまだ上を目指さないと」
そんな言葉が、頭の中でリフレインしていませんか?
私たちの多くは、無意識のうちに「稼がないといけない」という呪縛に縛られています。
もちろん、お金を稼ぐことは大切です。家族を養い、生活を安定させ、老後に備えるために、収入は欠かせないものです。
しかし同時に、お金に縛られすぎると人生がどんどん窮屈に なっていきます。
年商数十億円を稼いでいる人がいます。
それは素晴らしいことであり、社会貢献にもつながります。やりたくてやっているなら、なお素晴らしいことです。
けれど、もしその人が「やらなければならない」というプレッシャーに苦しみながら走り続けているのだとしたら、その行動は本当に本人にとって必要なことなのでしょうか。
「必要なお金」を冷静に見直してみる
まず考えてみたいのは「あなたにとって、本当に必要なお金はいくらか?」ということです。
例えば、年間の生活費が400万円だとしましょう。
そうであれば、年収400万円あれば生活は成り立ちます。
「いやいや、それじゃ足りない」と感じる人もいるでしょう。
子どもの教育費や住宅ローン、旅行や趣味など、生活費の見積もりは人によって異なります。
ですが、いずれにしても「自分や家族にとって必要な生活費」をまず見積もることはとても重要です。
なぜなら、
目標が曖昧なまま「もっと稼がなきゃ」と走り続けると、どれだけ稼いでも心の中に安心は訪れないから
です。
これは「年収1,000万円になれば安心だ」と思っていた人が、実際に達成しても「やっぱり足りない」と感じてしまうのと同じ構造です。
人の欲望には際限がなく、年収が増えても支出も膨らみ、結局「もっと稼がなきゃ」のループから抜け出せません。
命をお金に変えていないか?
もし「もっと稼がなきゃ」と思うあまり、嫌な仕事に多くの時間を投下しているとしたら、それは 命を削っている のと同義です。
なぜなら、命とは「残り時間」だからです。
寿命を80歳と仮定すると、人生はわずか4,000週間ちょっとしかありません。
1週間がどれだけ早く過ぎ去るかを考えれば、4,000週間が決して長くないことは実感できるはずです。
その貴重な時間を、心が苦しいことに割いてしまうと、気がつけばあっという間に年を重ねてしまいます。
「もっと稼がなきゃ」という呪縛は、私たちから“人生そのもの”を奪ってしまうことがあるのです。
もうひとつの選択肢「資産を育てる」
では、どうすればいいのでしょうか。
ひとつの方法は「資産を育てる」ことです。
例えば、トリニティスタディに基づく「4%ルール」をご存じでしょうか。
これは、金融資産を取り崩しながら生活する戦略で、年間支出の25倍の資産を作れば、理論上は一生お金に困らないと言われています。
もしあなたの年間支出が400万円であれば、必要な資産は1億円です。
資産1億円があれば、年間400万円を取り崩しても資産が大きく減るリスクは低いという考え方です。
もちろん、投資にはリスクがありますし、人生は計画通りにはいかないものです。
しかし「もっと稼がなきゃ」と走り続ける以外の選択肢があると知るだけでも、気持ちが楽になるのではないでしょうか。

“投資”については、下記記事が参考になるかとおもいます。

「楽しいからやる」へシフトする
ここで大切なのは、
ネガティブなエネルギーで稼ぐのではなく、ポジティブなエネルギーで行動すること
です。
「生活のためにやらなきゃ」から「やりたいからやる」へ。
このシフトができると、仕事や人生の見え方がまるで変わります。
不思議なことに、「やりたいからやる」と思えることに時間を注いでいると、自然と仲間が増え、結果的に稼ぎにつながっていくことがあります。
逆に、「稼ぐために仕方なくやる」ことを続けても、長期的には燃え尽きたり、健康を害したり、家族との関係に悪影響が出たりします。
今の自分に問いかけてみよう
この記事を読んでいるあなたに問いかけたいのは、次の2つです。
- あなたの生活に必要なお金はいくらですか?
- あなたは今、「もっと稼がなきゃ」に縛られていますか?
人生は一度きりです。
限られた時間をどう使うかは、あなた次第。
せっかく命という資源を使うのなら、できるだけ楽しいこと、心が喜ぶことに投資していきたいですね。
まとめ
- 「もっと稼がなきゃ」という呪縛は、多くの人の心を苦しめる
- 本当に必要なお金を冷静に見積もることが第一歩
- 嫌なことに時間を費やすのは、命を削っているのと同じ
- 資産形成や投資という選択肢を持つことで自由度は上がる
- 大切なのは「やらなきゃ」ではなく「やりたい」から行動すること
ネガティブなエネルギーで走り続けるよりも、ポジティブなエネルギーで自分の人生をデザインしていきましょう。
人生の残り時間は有限です。
どうせなら、より楽しく、より豊かに。
あなたが心から「やりたい」と思えることに時間を使えるように、一度立ち止まって考えてみませんか。