【初心者向け】登山の魅力4選|マインドフルネスと幸せホルモン、癒しの時
先日、妻と平日の有休を合わせて取り、一緒に小さな登山に行ってきました。
「登山」と聞くと、アルプスのような本格的な山や、重たい荷物を背負って数日間かけて挑むような大冒険をイメージする方もいるかもしれません。
けれど、今回登ったのは比較的ライトな山。
片道1~2時間ほどで頂上までたどり着ける、初心者でも楽しめるコースでした。
のぼりは自分の足でしっかり登り、山頂でお昼ご飯を食べ、帰りはケーブルカーで下山。
最後にふもとの温泉に立ち寄ってリフレッシュ。
結論から言えば――最高でした。
登山が趣味だという人が多い理由、そして「山に呼ばれる」という言葉の意味が、ほんの少し分かったような気がします。
今回の登山では、特に「これはすごい!」と感じた4つのポイント がありました。
それを振り返りながら、この記事を読んでくれているあなたにも共有したいと思います。
①登山は“強制マインドフルネス”

山道はアスファルトのように平らで安全ではありません。
足元には大小さまざまな岩、横に張り出す木の根、急に現れる不規則な段差。
どこに足を置くか、次にどう踏み出すかを常に考えながら進む 必要があります。
だからこそ、気付くのです。
「今ここ」に集中している ことに。
普段の生活では、頭の中であれこれ考えすぎて、気付けば過去の後悔や未来の不安にとらわれがちです。
けれど登山中は、そんな暇がありません。
足場を間違えれば滑るし、根っこに気を取られなければいけない。
自然に、強制的に、マインドフルネスの状態へと導かれていく のです。
日常でモヤモヤした気持ちを抱えている時や、頭の中の考えがループしてしまう時。
そんな時こそ、山を歩いてみるのはいいリセットになると思います。

②幸せホルモンが一気に分泌される

もう一つ感じたのは、登山中に「幸福感」がどんどん生まれてくることです。
これは気分の問題というより、実際に脳内で“幸せホルモン”と呼ばれる物質が分泌されているから なのだと実感しました。
登山中には、さまざまな幸福物質が刺激されます。
- セロトニン:日光を浴び、一定のリズムで体を動かすことで分泌。心の安定や穏やかさを生む。
- オキシトシン:すれ違う登山者との「こんにちは」という挨拶、一緒に登る仲間との助け合い。人とのつながりの中で分泌される。
- ドーパミン:珍しい花を見つけた時や、頂上が近づいていると気付いた時。新しい発見や達成感によって分泌される。
セロトニン・オキシトシン・ドーパミン――これらは「三大幸福物質」と呼ばれるもの。
心の安定、愛情や絆、そして達成感。
これらが絶妙に バランス良く分泌されることで、人は幸福感を味わう のだそうです。
登山は、この3つを一度に体験できる数少ないアクティビティ。
「歩くだけなのに、なんだか楽しい」「ただの坂道なのに心が満たされる」――その裏には、脳科学的にも裏付けられた理由があるのです。

③山頂でのご飯は、なぜあんなに美味しいのか

そして、これはもう鉄板の魅力。
山頂で食べるご飯は本当に格別です。
普段は何気なく口にしているおにぎりやカップ麺でも、登山の後に食べると味がまるで違う。
疲労と達成感の中で食べるご飯は、体の隅々にまで染み渡る ように感じます。
「味覚が鋭敏になっているんじゃないか?」と思うくらい、美味しさの解像度が上がるのです。
もしかすると、人間が本来持つ「生存本能」が刺激されていて、食事をより強く“ご褒美”として感じているのかもしれません。
そして忘れてはいけないのが景色。
山頂のロケーションが、食事をさらに特別なものに 変えてくれます。
目の前に広がる絶景を眺めながら食べる一口は、家の食卓では絶対に味わえない幸福感を生み出してくれます。
④下山後の温泉は、人生で味わえる最高の癒しの一つ

登山の締めくくりに 温泉 へ。
これがもう 最高の流れ でした。
温泉に身を沈めた瞬間、全身の疲れがふわっと溶けていく。
湯船から見える山を眺めながら、「さっきまであの頂上にいたんだな」「結構頑張ったなぁ」と振り返る時間は、登山をした人だけが味わえるご褒美 です。
登山で体を動かし、山頂で心を満たし、最後に温泉で心身を整える――この流れがセットになると、もう中毒になってしまいそうです。
「ととのう」という言葉がこれ以上しっくりくる場面は、他にないかもしれません。

登山は“老後の趣味”にもぴったり

今回の体験を通じて、「登山って老後の趣味としても最高なのでは?」と思いました。
自然の中で歩くことは、無理のない有酸素運動。体にも優しい。
景色や人との出会いもあるから、心も充実する。
そして何より、続けることで「人生を楽しみにできる習慣」になるのです。
歳を重ねるほどに楽しみが減っていくのではなく、「次はどの山に登ろう」と思える生活。
そんな未来を想像すると、老後を迎えることが少し楽しみになってきます。
むしろ、今から「老後の趣味リスト」を作っておく といいかもしれません。
登山はそのトップに堂々と入れておきたい。
まとめ:人生全体を豊かにする“登山”

登山は、単なる運動でもレジャーでもなく、人生をより豊かにする大きなヒント を与えてくれるものだと感じました。
- 今この瞬間に集中できる「マインドフルネス」
- 脳内から湧き出す「幸せホルモン」
- 味覚を最大限に引き出す「山頂ご飯」
- 心身をほぐす「温泉での癒し」
この4つがそろった時、心も体も満たされ、日常の悩みや疲れが小さく感じられます。
「いつかやってみたい」ではなく、「週末にちょっと挑戦してみる」くらいの軽い気持ちで十分。
近くの小さな山でも、きっと同じ体験ができるはずです。
今この瞬間を楽しみながら、人生全体を見つめ直すきっかけにもなる登山。

あなたもぜひ、身近な山に登ってみてはいかがでしょうか。
素敵な体験が待っているとおもいますよ。


