幸せとは何か?「Be Do Haveの法則」で見つける自分らしい幸福感

「幸せとは何か?」
これは人類にとって永遠のテーマかもしれません。哲学者も宗教家も科学者も、それぞれの答えを探し続けてきました。けれど、誰もが納得できる“唯一の答え”は存在しないと思うのです。
なぜなら、幸せは極めて 個人的 であり、しかも 瞬間的 なもの だから。
幸せは“続きっぱなし”ではない
多くの人は「幸せになりたい」と言います。
けれど実際のところ、幸せは永続的に続くものではありません。
どれだけ強烈に「幸せだ!」と感じたとしても、その感覚は 時間の経過とともに薄れていきます。
たとえば「お金」。
「お金さえあれば幸せになれる」と考える人は少なくありません。
もちろん、大きな額を手に入れた瞬間は嬉しいし、幸せを感じるはずです。
でもその気持ちは永遠には続かない。
やがて慣れが訪れ、また別のものを求め始めてしまいます。
これは「お金=幸せ」という公式が成立しないことの証拠です。
それでも、お金がくれる “きっかけ” はある
ただし誤解してほしくないのは、お金そのものが無意味だという話ではありません。
お金は幸せを感じるための “きっかけ” を与えてくれるのです。
- 旅行で初めての体験をしたとき、胸が高鳴った
- 友人へプレゼントを贈り、笑顔を見られたとき、心が温かくなった
- テーマパークで子供たちが笑顔ではしゃぐ姿を見て、自分まで心から笑顔になった
こうした瞬間は、お金を媒介として得られる「一瞬の幸福感」です。
けれど、やはりその幸せはすぐに過ぎ去ります。
時間とともに“通常の自分”に戻っていきます。
では、どうすればいいのか?
答えのひとつは、
その一瞬のヒントを理解し、必要なときに取り出せるようにしておくこと です。

幸福感の“解像度”を上げる
お金を例にしましたが、幸せのきっかけは他にもあります。
- 自分の時間
- 仕事での達成感
- 家族とのつながり
- 趣味や遊びの楽しさ
こうしたものを一つひとつ紐解いていくと、自分にとっての 幸福感の“解像度” が上がっていきます。
ここで重要なのは、他人と比べない こと。
「〇〇さんが幸せそうだから、自分もそれをやってみよう」ではなく、あくまで 自分の価値観 を軸に考えることです。
自分の価値観が明確になっていれば、行動にも納得感が生まれ、人生を自分でコントロールしている感覚を得やすい。
結果として幸福感を感じやすくなるのです。
では、どうやって自分の価値観を見つければいいのでしょうか?
自分の価値観を見つけるフレームワーク「Be Do Haveの法則」
ここで役立つのが「Be Do Haveの法則」です。
これはアメリカの哲学者ウィンザー・ミケーリが提唱した自己実現のフレームワークです。
- Be:なりたい自分
- Do:そのために起こす行動
- Have:結果として得られるもの
この順番で考えることが重要です。
多くの人は逆に考えがちです。
「お金(Have)があれば幸せになれる」
「成功(Have)すれば理想の自分になれる」
でもそれは順序が違います。
まず「なりたい自分(Be)」を設定し、そこから「行動(Do)」を選択する。
その結果として「望む状態(Have)」が自然と得られるのです。
私自身の「Be Do Have」
ここで少し、私自身の例を紹介します。
Be──なりたい自分
私は「ゆとりを持って、考えて、行動する自分」でありたいと思っています。
焦って慌ただしく動くのではなく、落ち着いて物事を考え、納得感を持って行動する。
そんな状態を大切にしています。
Do──行動
そのためには「ゆとり」をつくることが欠かせません。
- 経済的ゆとり:資産運用を通じて会社に依存しない状態を目指す
- 肉体的ゆとり:生活リズムを整え、少々崩れても病気にならない体を維持する
- 心と時間のゆとり:ざっくりでも逆算の計画を立て、トラブルがあっても焦らない
そして、これらを習慣化することも意識しています。
習慣とは、意識して繰り返した行動がやがて無意識にできるようになったもの。
21日間続ければ身につくとも言われています。
習慣化して、生活に落とし込む。
そうすれば「なりたい自分」をキープすることができます。
Have──結果
その結果として得たいのは、やはり「ゆとりを持って、考えて、行動できる自分」であること。
この状態を維持できれば、人生そのものに充実感を感じられます。
新しいことを知り、体験し、人生を実験のように楽しむ。
そんな毎日こそ、私にとっての幸福の連続です。
過去・現在・未来をつなげる
ここで大事なのは「自己理解」です。
- 過去:どんなときに充実感や幸福感を得てきたか
- 現在:自分が大切にしている価値観は何か
- 未来:どんな自分でありたいか
この3つをつなげることで、幸せのヒントがより鮮明になっていきます。

幸せは “点” であり、それをつなげるのが人生
最後にまとめます。
幸せは永続するものではありません。一瞬一瞬の「点」として存在します。
けれど、その点をたくさん見つけ、つなげていくことで「線」となり、人生を彩っていきます。
- お金や時間、家族や仕事、趣味などは幸せのきっかけにすぎない
- 幸せの解像度を上げるには自分の価値観を知ること
- 価値観を明確にするには「Be Do Have」で考えること
こうして自分なりの “幸せの地図” を描けるようになると、人生そのものが豊かに感じられるはずです。
私自身は「ゆとりを持って、考えて、行動すること」を軸に、これからも試行錯誤を続けていきたいと思っています。
人生を実験のようにワクワクしながら歩んでいくこと。
これが、私にとっての幸福です。

あなたが感じる一瞬の幸せは何ですか?
ぜひ教えていただけると嬉しいです。
