【目標設定】「行動」と「成果」で分ける|やる気に頼らず動ける仕組み化のコツ

「○○になりたい!」
「△△を達成したい。」
そんなふうに、なんとなく理想を掲げたものの、結局何をすればいいのかわからず、行動が止まってしまうことってありませんか?
私も以前はそうでした。
目標を立てたはずなのに、どこか遠く感じて、結局なにも変わらない。
でもある時気づいたんです。
「目標設定は“行動”と“成果”を分けて考えることが大切だ」ということに。
目標設定の前提:「理想の未来像」だけでは動けない
目標を立てるとき、私たちはまず“理想の未来”を思い描きます。
それ自体はとてもいいことです。
ただし、その「理想像そのもの」を目標にしてしまうと、ぼんやりしていて動けなくなってしまいます。
たとえば「もっと自分を成長させたい」とか「豊かに暮らしたい」といった目標。
素敵な言葉ですが、実際には何をすればいいのか曖昧ですよね。
そこで有効なのが、
「『成果』と『行動』に分けて考える」という方法です。
成果目標と行動目標の違い
成果目標とは「行動の先にある未来」
まず、成果目標とは「行動の先にある未来」。
つまり、努力の結果として得られる“成果”を指します。
たとえば、
- 健康で引き締まった体をつくる
- ブログ月間PVを3000増やす
- 資格に合格する
これらはどれも成果目標です。
ただし、成果は必ずしも自分の努力だけではコントロールできません。
他人の評価やタイミング、運といった外的要因に左右されます。
行動目標とは「自分の意思で100%コントロールできるもの」
一方で、行動目標とは「自分の意思で100%コントロールできるもの」。
たとえば、
- 1日1回筋トレをする
- 1日10分読書する
- 毎日1記事アップする
- 1時間だけ勉強する
これらは“やるか、やらないか”がすべて自分次第です。
行動目標は「高すぎず、低すぎず」
行動目標を立てるときは、「達成可能だけど、少し背伸びできる」くらいがベストです。
ハードすぎると挫折します。
逆に簡単すぎると退屈してしまう。
自分にとって “ちょうどいい負荷” を探すのがコツです。
それが、継続できる行動目標をつくる第一歩になります。

目標設定しても「行動できない」と悩むときは、行動より前に「気持ちの扱い方」を整えることも大切です

成果が出なかったときの考え方

「頑張って行動したのに、成果が出なかった…」
そんなとき、落ち込む必要はありません。
それは、
- 設定した行動目標が成果に結びつかなかっただけ
- 次の行動目標を見直せばいいだけ
なんです。
つまり、「うまくいかない=失敗」ではなく、「うまくいかない=データ」です。
そのデータをもとに再設定すれば、確実に前進していきます。

成果が出ず、行動が止まってしまう日は、焦らずリズムを整えることも大切です

行動フェーズと振り返りフェーズを往復する
理想的なのは、
- 行動目標を淡々とこなす期間(実行フェーズ)
- 成果目標への進捗を確認する期間(振り返りフェーズ)
を、繰り返すこと。
「とにかく行動」と「じっくり考える」を交互に繰り返すことで、思考と実践のバランスが取れます。
納期(時間軸)を設定する
もうひとつ大切なのが、「いつまでにやるか」を決めることです。
納期がないと、人はどうしても「まだ大丈夫」と先延ばししてしまいます。
これを心理学ではパーキンソンの法則と呼びます。
人間は “与えられた時間をすべて使い切ろうとする” 傾向があるというものです。
だからこそ、「○日までにやる」「今週中にここまで進める」と期限を決めておく。
すると自然に “締め切り効果” が働き、集中力が高まります。
つまり、適切な納期を設定することで、行動量が自然と最適化される のです。
ゴールまでの道を「マイルストーン」でつなぐ
最終目標が遠すぎると、人は現実味を感じにくくなります。

「自分には無理かも…」
と、感じてしまう。
そこでおすすめなのが、
ゴールまでの マイルストーン(中間目標)を設定する こと。
たとえば、
- 1年後に資格合格(最終目標)
- 今月は毎日1時間勉強(行動目標のマイルストーン)
- 1か月後に模試で進捗確認(成果目標のマイルストーン)
というように、1か月単位で進捗をチェックします。
大きな山をいきなり登ろうとせず、
「今日はこの一合目まで登る」と決める感じです。
ゲームのように“ステップアップ”していく
たとえばスーパーマリオ。
最初のステージはクリボーやノコノコなど、比較的易しい敵しか出てきません。
でも後半になると、火を噴くパックンフラワーや空から落ちてくるドッスンが登場しますし、水中のステージもあります。
少しずつプレイヤーが慣れていく構成になっているからこそ、
「やればできる」という感覚 を保ったまま、最後まで続けられるんです。
現実の目標設定も、まったく同じです。
難易度を少しずつ上げることで、飽きずに、挫折せずに進めます。
「行動したいのに動けない」ときの3つの対策

行動目標も決めた。
納期も決めた!
マイルストーンも組んだ!
……それでも動けない
そんなときの “最後のひと押し” として、私が実践している 3つの方法 を紹介します。
① 小さく分ける
たとえば「ブログを書く」と思うと、重いですよね。
でも「PCを開く」だけなら、どうでしょう。
一歩目が軽くなります。
行動を「最小単位」にまで分ける のがポイント。
小さな成功体験の積み重ねが、結果的に大きな前進になります。
② 10秒だけやる
「10秒だけやる」と決めるのも効果的です。
スクワットを1セットだけ。
机の上を整理するだけ。
たった10秒でも、やり始めると意外と30分続いたりする。
行動は“勢い”で始まり、“集中”で続きます。
③ 行動を「時間」や「場所」とセットにする
行動をトリガー(きっかけ)に結びつける と、習慣化がぐっと楽になります。
たとえば、
- 朝起きたら筋トレをする
- 机に座ったらパソコンを開く
このようにセットにすると、いちいち「やる気」を呼び出さなくても自動的に体が動くようになります。
これは心理学で イフゼンルール とも呼ばれています。

小さな行動の積み重ねが、思わぬチャンスにつながることもあります

行動は気持ちではなく「仕組み」で作る
行動できる人とできない人の差は、意志の強さ ではありません。
“仕組みを持っているかどうか” です。
- 目標を「行動」と「成果」に分け、
- 期限とマイルストーンを設け、
- 小さく始めて習慣化する。

この流れがつくれれば、
やる気に左右されず、淡々と前に進めるようになります
まとめ
- 目標は「行動」と「成果」に分ける
- 成果が出ないのは失敗ではなく“データ”
- 行動フェーズと振り返りフェーズを往復する
- 納期とマイルストーンを設定する
- 行動は小さく、10秒からでもいい
- 習慣は時間・場所とセットにする
行動できないときほど、仕組みを整えましょう。

仕組みさえできれば、気持ちがついてきます
あなたへの問い
いま、あなたが掲げている目標は「成果目標」だけになっていませんか?
もしそうなら、今日から「行動目標」を1つだけ設定してみてください。
そして10秒でいいから、まず動いてみましょう!

その一歩が、未来のあなたを変えるきっかけになります。
一緒に前進していきましょう!
