仕事が嫌いだった私が「仕事を好き」になれた理由

あなたは仕事が好きですか?
私は「生活のすべてが仕事で埋まる」のは嫌ですが、一定の仕事がある状態は好きです。
むしろ、今は 仕事があるからこそ心地よく生きられている と感じています。
ただし、この「好き」と言えるようになるまでには時間がかかりました。
なぜなら、私は新卒で入社した大手企業時代には、仕事を「嫌なもの」としか捉えられていなかったからです。
仕事が嫌いだった頃の私
社会人になりたての頃、私は仕事に希望を持っていました。
けれど現実は、想像していたものとは違いました。
人間関係、業務時間、仕事内容……。
あらゆる要素が、私にとっては「合わない」と感じられたのです。
特に大きかったのは 人間関係 でした。
ウェットなつながりを求める文化は私には窮屈で、心地よさを感じられませんでした。
さらに、毎日の残業 。
「嫌だ」と思いながら、その仕事に一日の大半を捧げ続けることに違和感を覚えていました。
仕事内容 もまた、苦手意識を強める要因でした。
本来の業務よりも、社内向けのアピールやパフォーマンスのようなことが重視される。
「これは私のしたい仕事なのか?」と、心の中で繰り返し問い続けていました。
結果として、当時の私にとって仕事は——
「嫌だけれど、生きるために仕方なくするもの」
へと成り下がっていったのです。
その日々は、まるで「平日=苦しみ、休日=救い」というサイクル。
- 月曜日:休日との落差で心も体も重たい
- 火〜木曜日:慣れてはくるけれど、依然として憂鬱
- 金曜日:翌日が休みという理由で少しだけ気が軽い
- 土曜日:仕事の重圧から解放され、晴れやかな気持ち
- 日曜日:夕暮れとともに「明日が来る…」と落ち込む

書きながら思い出すだけで、当時の苦しさが蘇ってきます。
こんな毎日をずっと続ける気力はなく、私は2年で転職を決意しました。
そして半年後、ようやくその一歩を踏み出すことができました。

転職で変わった「仕事観」
転職してまず感じたのは、「自分に合う環境にいること」の大切さ でした。
新しい職場は中小企業。
大手時代より給料は下がりましたが、それ以上に満足度が大きく上がったのです。
- 人間関係がシンプルで、風通しがよい
- 業務時間が適切で、自分の時間も確保できる
- 業務内容が無理なく、裁量権もある
- 「成果を出す」ことに集中できる環境
この環境の変化が、私の「仕事=嫌なもの」という固定観念を壊してくれました。
「やらなければならないこと」から、
「やりたいこと」へ。
そうやって、仕事そのものへの価値観が大きく変わっていったのです。
それと同時に仕事を通じて社会とのつながりを実感する。
私の人生全体の満足度は、ぐんと引き上がりました。

辞書に見る「仕事」と私の解釈
辞書を引くと、仕事にはいくつもの意味があります。
- 何かを作り出す、または成し遂げるための行動
- 生計を立てる手段として従事する事柄
- 行動の結果、業績
…(以下省略)
私は転職前、仕事を「生計を立てる手段(2)」としか見ていませんでした。
けれど今の私は、「何かを作り出す行動(1)」として仕事を捉えられています。
つまり、受動的な「やらなければいけない」状態から、能動的な「やりたい」状態へとシフトできたのです。
この違いは大きい。
同じ「仕事」という言葉でも、意味合いはまるで違います。
私にとって、「やりたい」と思えるものこそが“仕事”であり、
「やらされている」と感じるものはただの“作業” なのだと気づきました。

「作業」ではなく「仕事」をするために
こう考えると、仕事ってそんなに悪いものでもないと思えるのです。
むしろ「やりたい」と思える仕事に取り組めているとき、人は本当に生き生きする。
もちろん、人はみな同じではありません。
価値観も違えば、得意・不得意も違う。
だからこそ、お互いに補い合うことができる。
- 自分の苦手は、得意な人が助けてくれる
- その間、自分の得意で誰かの苦手を補う
そんな 「持ちつ持たれつ」の関係こそが、仕事の理想の姿 だと思います。
だから私は思います。
「やらされている」感覚で仕事をしないほうがいい。
それはただの作業になってしまうから。
「やりたい」と思える感覚で、楽しく仕事をしよう。
その先で助かる人が必ずいるし、お互いさまの最高の形がつくれるから。

最後に
仕事は、ただの生計の手段ではありません。
「作業」としてやらされるものではなく、「仕事」としてやりたいと思えるものに出会えたとき、人生は大きく変わります。
私自身がそうだったように。
だからこそ、もし今「仕事が嫌だ」と感じているなら、自分にとっての「やりたい」を探してほしい。
その一歩が、人生の満足度を大きく引き上げるきっかけになるはずです。

作業ではなく、仕事をしましょう。
そして、人生を充実させましょう。
