考え方

全人類はアーティスト ― 想いを届けるということが「存在証明」

shohei

歌手は、想いを歌にのせて届けます。
画家は、想いを絵にのせて届けます。
俳優や芸人は、想いを演技にのせて届けます。

こうした人々は、一般的に「アーティスト」と呼ばれますよね。

けれども、よく考えてみると彼らがやっていることは、次の二つに集約されるのではないでしょうか。

  1. 自分の想いを持つこと
  2. その想いを、なんらかの手段で届けること

この二つさえ揃っていれば、人はすでに「アーティスト」と言えるのかもしれません。

想いを届けるのは「特別な人」だけじゃない

「アーティスト」というと、どうしても特別な存在を思い浮かべがちです。
舞台に立つ人、ギャラリーに作品を並べる人、大勢の観客に向けて歌を届ける人。

でも実際には、私たちも日々、さまざまな形で想いを届けています。

たとえば、

  • 家族との会話にこめられた優しさ
  • 仕事で成果を残すことによって伝わる誠意
  • 子どもにお弁当を作るという行為にこめられた愛情
  • 何気ない「おはよう」「お疲れさま」という言葉ににじむ気持ち

そうしたすべてが、「自分の想いを、何らかの形にのせて届けている」という点で、実はアーティストと変わらないのだと思うのです。

わかりやすい「手段」と、あいまいな「想い」

考えてみると、「届ける手段」はとても説明しやすいものです。
歌なら「歌手」、絵なら「画家」、演技なら「俳優」といった具合に、言葉で簡単に括ることができます。

けれども、そこにのせられた「想い」そのものは、そう簡単には言い表せません。

人の心は、誰一人として同じではないし、一般的なラベルにおさまるほど単純ではない。
だからこそ、あいまいで、掴みどころがない。

その「あいまい」をなんとか形にしようとするからこそ、人は歌にし、絵にし、演技にし、あるいは日々の言葉や行動に のせて、想いを届けている のではないでしょうか。

私にとっての「手段」=ブログ

そう考えると、私がやっているブログもまた、ひとつの「アート」だと思えてきます。
文章という手段にのせて、私自身の想いを世の中へ届けているからです。

ブログを書くとき、私は自分の心に浮かんだ断片を拾い集め、言葉という形に落とし込んでいきます。
それは単なる情報発信ではなく、私の中の「存在証明」そのもの。

もちろん、芸術作品のように多くの人を感動させられるかどうかはわかりません。
けれども、ブログを書くという行為を通じて、私は確かに「自分が生きている証」を刻んでいるのです。

ブログは「長文のTwitter」

私はブログを、しばしば「長文のTwitter(X)」のようなものだと捉えています。

140文字では書ききれない想いを、少し丁寧に、少し深く言葉にして届ける。
その意味でブログは、溢れる想いの投影であり、言語化であり、世の中への提唱であり、そしてなにより「存在証明」でもあります。

「そんな大げさな…」と思われるかもしれません。
でも、私はそれくらい 横着に、あいまいに ブログをやっています。

肩肘張らず、気楽に、思い浮かんだことを素直に書く。

そして、そんなふうにあいまいに取り組んでいる今のスタイルが、私にとってとても心地よく、楽しいのです。

誰もが「自分らしい手段」で想いを届けられる

ここまで書いてきたように、アーティストは決して特別な存在ではありません。
歌や絵や演技でなくてもいい。

  • 文章
  • 写真
  • ダンス
  • 料理
  • 仕事の成果
  • 日々の小さな行動

どんなものでも「自分らしい手段」になり得ます

せっかく今を生きているのです。
小さくてもいいから、自分の生前後で世の中に対して「差分」を生んでみませんか?

その差分こそが、あなたの存在証明になるのだと思います。

アジカンの「サイレン」が響かせるもの

ここでひとつ、余談を。

「存在証明」という言葉を書いたとき、私はふと ASIAN KUNG-FU GENERATION の「サイレン」を思い出しました。
2004年にリリースされた曲で、もう20年以上前の作品です。

歌詞を改めて読むと、今の時代にこそ響く表現がたくさんあります。

とくに印象的なのが、

一寸先を刻むことで始まる僅かな願い

というフレーズ。

「千年先の未来は描けなくても、目の前の一瞬を刻むことで、確かに願いは始まる」
そんなメッセージを受け取るたび、胸が熱くなります。

20年以上前の曲でありながら、令和の今だからこそ多くの人の心に響く。
音楽の持つ力を改めて感じます。

ほかにも、歌を通じて自己表現をしている楽曲はコチラ
【NHK Eテレ】「それもいいね」に込められた想い|こっちのけんとさんの歌が大人にも響く理由
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私の「サイレン」を鳴らしたい

この曲を思い出したとき、私は強く思いました。

ブログもまた、私の「サイレン」でありたい、と。

駆け抜ける日常の片隅で、かすかでもいい。
私の言葉が、誰かの心に届くサイレンのように響けば、それだけで十分です。

その響きが、存在証明となり、未来のどこかに小さな差分を残していけるのだと信じています。

おわりに

人は誰でも、自分の想いをなんらかの手段にのせて届けています。
それは歌や絵のようなわかりやすいアートかもしれないし、日常のささやかな営みかもしれない。

でも本質は同じ。
私たちはみな、アーティスト なのです。

だからこそ、あなたもぜひ「自分らしい手段」で、想いを届けてみてください。

その一歩が、あなたの「存在証明」となり、未来へと響くサイレン になるはずです。

しょうへい
しょうへい

私はこれからも、このブログを通してサイレンを鳴らし続けたいと思います。
あなたのサイレンは、どんな音を響かせるでしょうか。

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