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雑談が苦手でも大丈夫!人工知能研究者が教える「雑談のコツ4つ」

shohei

みなさんは「雑談」にどんなイメージを持っていますか?

気軽なおしゃべり、仲を深めるためのコミュニケーション、あるいは時間つぶし…。人によって受け止め方はさまざまだと思います。

正直に言うと、私は雑談があまり得意ではありません。
人と会うとき、私は事前に「これを聞こう」「このテーマで話そう」と準備をしてから臨むタイプです。
すると、相手に対する興味がどんどん膨らみすぎて、つい質問攻めになってしまい、まるで尋問のようになってしまうことがあります。

そんな自分にとって「雑談」というものは、ちょっとしたハードルでした。
ただ、だからといって「雑談なんて不要だ」と割り切れるかというと、そうでもない。やっぱり会話を楽しんでいる人たちを見ると「自分も自然にできたらいいのに」と思ってしまうのです。

一方で「雑談なんて無理にする必要はない」という考えもあります。
実際に私自身もどちらかといえば「話したいときにすればいいし、話したくなければしなくてもいい」と思うタイプです。

でも、雑談を上手にできる人 は確かに存在していて、その人たちが どうやって会話を広げているのか には、やっぱり興味がありました。

NHKラジオで出会った「雑談のコツ」

そんな私にヒントをくれたのが、NHKラジオ「ふんわり金曜放送」
ふんわりは曜日ごとにパーソナリティが異なり、金曜日は人工知能研究者の黒川伊保子さんがパーソナリティを務めています。

私はNHKラジオ らじる★らじるの「聞き逃し配信」を使って、よく黒川さんの放送を聞いているのですが、今回紹介するのは8月22日放送回、リスナーから寄せられた相談に答えるコーナーでのことでした。

その日のテーマの一つが「雑談のコツ」。
黒川さんの話を聞いて、私は「なるほど!」と何度もうなずいてしまったのです。

雑談は「記憶と感情」を呼び起こす

黒川さんによると、雑談とは単なる「何気ない会話」ではなく、記憶や感情にアクセスするきっかけ になるものだそうです。

例えば、相手と「猫の話」をしたとします。
すると、その人は自分の過去の「猫に関する記憶」を呼び起こし、同時にそのとき感じた気持ちまで思い出していく。そうして「昔飼っていた猫のこと」を話し始めたり、「子どものころに猫と遊んだ楽しい記憶」を共有してくれたりするのです。

つまり、雑談は 記憶と感情を呼び起こす“トリガー” のようなもの。だから、最初は軽い話題だったのに、気づけば会話がどんどん盛り上がっていくことがあるのです。

これは私自身も経験があります。
何気なく相手から投げられた話題がきっかけで、普段なら思い出すことのない昔の出来事や気持ちがよみがえり、気づいたら会話に熱がこもっていた…。皆さんも一度は体験したことがあるのではないでしょうか。

この視点を知ったとき、私はとても安心しました。
なぜなら、「雑談を盛り上げるのは自分の役目だ」と力んでいたからです。
でも実際には、相手自身が自分の記憶にアクセスし、自然に会話を膨らませてくれる のです。

しょうへい
しょうへい

私が無理に盛り上げなくてもよいのだと知り、雑談に対するハードルがぐっと下がりました。

雑談ネタに困ったら? 4つのヒント

では、実際にどんな雑談を振ればよいのでしょうか。
黒川さんは、すぐに実践できる4つのコツを紹介していました。

① 今日ここまでに見たもの

身近な出来事を切り取る方法です。
例:「駅前に新しいかき氷屋さんができましたね」

自分が見たものをシェアするだけでOK。相手も同じものを見ていれば共感が生まれるし、知らなければ「へえ!」という発見につながります。

② 季節で変化するもの

誰でも感じられる季節の話題は鉄板。
例:「桜が咲き始めましたね」「今日は一段と寒いですね」

天気や気候の話は「無難」と思われがちですが、実はとても強力な雑談ネタ。お互いに同じ環境を共有しているからこそ、会話の入り口としては最適です。

③ 誰もが思い出したら嬉しいもの

ポジティブな体験は話が広がりやすいもの。
例:「この前食べたケーキが美味しかったんです」

「食べ物」「旅行」「趣味」などは、多くの人にとって楽しい記憶と結びついているため、会話が明るい方向に進みやすいのが特徴です。

④ 自分に起きたトホホなこと

ちょっとした失敗談や笑い話。
例:「早起きしたのに電車を乗り過ごしちゃいました」

完璧な自分を見せるよりも、少し“隙”を見せたほうが親近感を持ってもらえます。相手も「実は私も…」と共感を返してくれるかもしれません。

私が使いやすいと感じた雑談ネタ

4つの中で、私は特に②「季節の話題」がしやすいと感じました。
天気や気温のことなら、相手を選ばず、すぐに口にできます。しかも、多くの人にとって共通の体験なので、自然に会話が始まります。

また①「今日ここまでに見たもの」も面白そうだと思いました。
私は普段から「ちょっと違う道を歩いてみる」のが好きなのですが、その中で見つけたお店や景色を話すだけで十分雑談になる。しかも、それが相手の記憶や経験に触れるきっかけになるかもしれないのです。

「何を話せばいいのかわからない」と考え込むよりも、こうして 身近な視点から話題を切り取ればよい のだと気づきました。

雑談で避けたいNGネタは「愚痴」

一方で、雑談に向かない話題もあります。
それが「愚痴」です。

愚痴を話すと、一時的に自分はスッキリするかもしれませんが、聞かされる相手は疲れてしまいます。さらに、愚痴を繰り返すと会話そのものが暗い雰囲気に包まれてしまい、雑談の「気軽さ」や「楽しさ」が失われます。

黒川さんは「雑談で愚痴を持ち込むのはやめましょう」と強調していました。これは本当に大事な視点だと思います。

まとめ ― 雑談は「気楽に投げる」だけでいい

今回の放送を聞いて、私は「雑談とは相手の記憶と感情を呼び起こす入り口」なのだと理解できました。
だから「自分が盛り上げなきゃ」と気負う必要はありません。むしろ軽い話題をひとつ投げかければ、相手自身が勝手に記憶をたどり、自然に会話は広がっていく のです。

黒川さんが紹介していた4つの雑談ネタは、どれもすぐに実践できるものばかり。

  • 今日ここまでに見たもの
  • 季節で変化するもの
  • 誰もが思い出したら嬉しいもの
  • 自分に起きたトホホなこと

私は特に「季節の話題」や「今日見たもの」から始めるのが自分に合っていそうだと感じました。

もし雑談が苦手な方がいたら、まずはこの4つを意識してみてはいかがでしょうか。
そして「雑談は相手の記憶を呼び起こすもの」と考えるだけで、きっと気持ちが楽になるはずです。

あなたは、この4つの雑談ネタのうち、どれが自分に合っていそうですか?

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しょうへい
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現代は情報が多すぎるし、早すぎる。だからこそ自分の想い・思考・人生を大切にしていきたいと思っています。そして、同じように感じてくれる人が一人でも増えたらいいなとおもい、日々発信しているブロガーです。
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