「土台を固めて、ノリで生きる」という生き方

最近、私は「土台を固めて、ノリで生きる」という考え方を大切にしています。
一見すると真逆の2つの要素を組み合わせたようなこの言葉。
「土台を固める」というのは、堅実さや計画性を連想させます。
一方で「ノリで生きる」というのは、直感や勢い、ちょっとした冒険心のような軽やかさを感じさせます。
なぜこの2つをセットに考えるようになったのか。
それは、私がこれまでの人生で、お金・時間・健康という3つの資源のバランスが、年齢や環境によって大きく変化していくことを実感したからです。
もちろん、今の私の考え方が絶対だとは思っていません。
これから年齢を重ね、自分の体も環境も変化していけば、また別の価値観にたどり着くかもしれません。

それでも今は、この考え方が私にとってしっくりきているのです。
人生を形づくる3つの資源
お金、時間、健康。
どれも人生を豊かにするために欠かせない要素です。
- お金があれば、やりたいことを形にできる。
- 時間があれば、心の余裕が生まれる。
- 健康があれば、行動の幅が広がる。
しかし、この3つは同時にすべて満たされるわけではありません。
むしろ、多くの場合、どれか1つは不足している時期が長く続きます。
学生時代:お金がない
学生の頃は、体力も時間もあります。
夜更かしをしても翌日元気だったり、休日も丸一日遊び回れたり。
ただし、お金はほとんどありません。
だから、多くの学生はアルバイトで時間と健康を切り売りしながら生活します。
「遊びたいからバイトを増やす」「バイトで稼いだらすぐ使う」
このサイクルは、振り返れば楽しい思い出ですが、経済的な自由はほとんどありません。
社会人時代:時間がない
社会人になると、学生時代にはなかった収入が得られます。
安定した生活や、少し贅沢な買い物もできるようになります。
健康もまだまだ維持しやすい時期です。
しかし、最大の問題は「時間がない」こと。
平日は仕事でほぼ埋まり、休日も疲れを取るために休息に充てがち。
気づけば「自由に使える時間」が極端に少なくなっているのです。
老後:健康がない
定年を迎えると、時間もお金も手に入ります。
しかし、健康は年齢とともに確実に衰えていきます。
旅行やスポーツ、やりたかった趣味も、体力や体調の制限がつきまといます。
「もっと若いうちにやっておけばよかった」と感じる方が多いのは、このためです。
「土台」と「ノリ」の発想
この3つの資源の変化を前提に、私はこう考えるようになりました。
- 持っているもの=「土台」
- 足りないもの=「ノリ」
つまり、足りない部分はあえて“ノリ”でカバーし、持っている部分は大切に守る。
この切り替えができると、人生がずっと軽やかになるのです。
学生時代の戦略
学生時代は健康と時間という強力な土台があります。
そして、お金の不足は仕方ない部分もあります。
家庭の経済力や奨学金の有無など、自分ではどうにもできない要素も大きいからです。
だからこそ、この時期は「経験を積むためのノリ」が大事だと思います。

旅行、イベント、挑戦、失敗。
時間と健康がある今しかできないことを、とことん楽しむ方が得です。
社会人時代の戦略
社会人になると時間が不足します。
だから、学生時代から「お金と健康を貯めておく」準備が大切です。
例えば、資産運用を少額から始めてみる。
節約や副業で余剰資金を作る。
規則正しい生活で健康を守る。
これらをコツコツ積み上げておくと、「会社に依存しなくても大丈夫そうだ」という感覚が早く訪れます。

その瞬間から、少しずつノリで生きられるようになるのです。
老後の戦略
老後に不足するのは健康です。
だから若い頃から健康づくりを意識する必要があります。
食事、運動、睡眠、定期的な健康診断。
後から取り戻すのが難しい分野だからこそ、早めの積み重ねが大事です。

老後も健康を保てれば、お金と時間を思い切り楽しめるでしょう。
土台を固めると、ノリで生きられる
若いうちから資産形成と健康管理を意識しておくことで、人生の基盤が整います。
その「土台」があれば、不足する要素はノリでカバーできる。
結果として、自分の選択で人生を動かせる自由度が高まります。
土台を固めるのは少し地味で退屈に感じるかもしれません。
でも、その先には「ノリでやっても失敗しにくい」状態が待っています。
これこそが、私が信じる“自由な生き方”の形です。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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